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こんばんはというか深夜だね、琴乃です。
11月初めてのブログ。皆さんお元気ですか?
今年の文化の日、11/3に日本で初めてのSLUT WALKに参加してきました。
SLUT WALKとは…
"SLUT=ふしだらな"。カナダの警察官が、レイプの被害者に"そんなSLUTな格好をしているからレイプされたんだ"と侮辱したことに対しての抗議デモが行われたのが発端だそうです。
誰もが性暴力やいじめを受けていい理由なんかない!という意思の元、皆で好きな格好をして踊りながら、性暴力や差別を初めとする深刻な社会問題を訴える意義深いデモです。
はじまりは2010年代で、まだまだ歴史は浅いデモとはいえ、いまの時代を語る上で避けては通れないムーヴメントでしょう。
私は最初に知ったとき、参加しないでおこうと思っていました。
【見た目で勝手に判断するな】【性暴力を許さない】【何を着るかは私が決める】
そう、社会に向かって叫ぶことが怖かったんです。私にはすごく当事者意識があった。人生を変えられるほどの性暴力を受けたことはないにしても、様々な言葉や行動に傷つけられてきたと心のどこかはわかっていました。でも"私にも落ち度はある"と、根強く思っていたんです。
伊藤詩織さんや、フラワーデモでスピーチをする人たちなど、勇気を振り絞ってくれた方々には濁りなく思うんです。"この人達は絶対に間違っていないし、落ち度はない。"でも何故、自分にはそう思えないんだろう。
それは、私がとても真っ当な人間だからだと気づきました。
社会の中の様々な声が、ありとあらゆる手段を使って、真っ当な人間を壊す声を生んでいる。(壊す側の人間も真っ当で、無自覚かもしれない、お前も加害に回ったことがあるだろ?という声は聞き入れなければならないとは考えているが)
つまり私は、私に共感するあなたは、壊されてきたんです。壊されてきたことは、落ち度ではない。
被害だ。
そう気づかせてくれたのは、SLUT WALKのTwitterアカウントのツイートや今回のデモの声明などで語られる、力強い言葉たちでした。
それと同時に、10月に一部の主催者の方々とお会いし、デモについて話をさせてもらいました。
「私はすごく当事者だと思うので、デモに行くのが怖いです。」ということを正直に伝えると、皆さん真剣に捉えてくださいました。
私の話を聞いてくださったことで、目が覚めたんです。そんなに怖いなら、現状を変えなくちゃいけないじゃないか!
当日は勇気を振り絞り、新しいロングブーツのチャックをピシ、と閉めて向かいました。
このファッションが本当にお気に入りすぎて、気分が良かったです!
集合場所に着くと、ド派手にキメてる参加者の方々がたくさん!!ぴぇーん、シャイな一面出ちゃうよ〜なんて思いながらお友達2人と合流。
そして…ついに…13時に出発!!お友達のおかげでニコニコスタート!!(いつも1人多いからリラックスできた〜感謝)
1曲目からRihanna!!ちなみに先頭は下着デコ☆デモ軽トラ。そこにスピーカーを積んでいて、爆音で音楽をかけてくれます。
歩くデモは初めてなので、もちろんなんだけど車道を歩くことに感動。警察官の方も誘導してくれて、行進もスムーズ。
アメ村辺りまで、コールも上手く声が出せなかったり、沿道の人達に手を振れなかったり、信号待ちでのみ小さく踊っていたのですが。
沿道の人達が増えてきたなと実感してくるにつれて、そうよ、私は何のためにここにいるの?このデモの意思を伝えるためだよね?!
【My body my choice!】
気づけば無我夢中で腕振って叫ぶ琴乃。
そして周りの皆さんの声がめちゃくちゃ通る。清々しいコールが青空に響く。
アメ村はたくさんの人で賑わっていて、様々な反応があったけど、みんな道を開けてくれていたのは確か。ポカーンと口を開けている人の喉元を通って、心の奥深くにデモの必要性が届いていることを願います。
ピークタイムとも言える御堂筋では、主催者のおひとり、げいまきまきさんのスピーチが。
どんな格好でも、どんな職種でも、どんな民族でも、暴力やいじめを受けていい理由にはなりません、ということなどデモのスピリットを堂々と話してくださいました。
誰も排除されるべきではないという強い信念には、身体の中に熱い魂が宿る思いでした。
沿道でも、拍手したり笑顔でうなづいている人がたくさんいました。
泣きながらデモの様子を見て、それからずっと一緒に歩いてくれた方や、
『Your body your choice』というプラカードを掲げてずっと意思表示をしてくれた方もいました。これ以上ない力強いアンサーをくださったこと、忘れられません。このときは嬉しすぎて騒ぎながら手を振ったりグッドマークしあったりしましたが、彼の存在はとても大きかったなと実感しています。
あらゆる手段でパワーがみなぎり始めた頃、私が大好きなアイドルBLACKPINKの曲が…!我を忘れて踊ったこと、私のためだけのダンス、ふと本気で思いました。
【あばずれ上等!!】ミョンファさんの力強さを分けてもらいながら、私も叫ぶ、叫ぶ。
全然撮れてないのですが、プラカードひとつひとつのメッセージ性が強く、熱かったです。
秋山さんという方が撮影されたこちらの作品で、デモの様子をぜひ体感してください。
最初から最後まで本当に安全だったし、安心でした。
プラカードの中には、ミニスカートはセクハラの許可証じゃないというものもあり、ミニスカートを愛する私たちそのものでした。
集合場所に帰ってきて、げいまきまきさんからのシメのご挨拶。"皆さん無事に帰ってこられましたでしょうか。"ということを強調してくださったとき、This is REAL…と思いました。いや、ふざけてないよ!改めて、このデモは皆で踊って騒ぐだけのお祭りではないということを噛み締めました。
今回のデモに参加したことが、本当に誇りです。でも、まだまだ戦いの最中にある。気をゆるめることはできないのが現状。
デモの発端となった警察官の言葉は、日本にも蔓延っていると思います。
そんな言葉・思考回路を根絶するその日まで、戦いを繋ぎ、広げましょう。
主催の皆さま、このような機会をありがとうございました。
また開催していただけたら、何がなんでもまた参加します!!